興奮するお祭りがあるということが、故郷があるということだね。
親愛なる君に

岸和田の「だんじり祭り」に行ってきたよ。
コシノジュンコさんの実家が、
だんじり見物のロイヤルボックスのようにつくられていて、
最高の場所で、見せてもらえた。
東京から、コシノジュンコさんのご招待で、20人以上で押しかけた。
谷隼人さん・松岡きっこさん・ニコルの松田光弘さん・
ピンクハウスの金子功さん・画家の宇野亜喜良さん・
お姉さんのコシノヒロコさん・お母さんの小篠綾子さんなど、
バルコニーの見物渋滞が出るほどの豪華メンバーで面白かった。
初めてだんじりを見る人に、みどころをわかってほしかったので、
コシノさんと一緒に解説委員になった。
僕自身、鳥肌が立った。
いつか、だんじりの話で、一冊書かないとね。
「お祭りがあって、よかったね」とコシノさんは感激しながら話した。
ご主人の鈴木弘之さんは、死亡者が出る危険なだんじりの真後ろを
乳母車を押しながらお母さんが追いかけているのを見て、
「これが、岸和田なんだよね」と驚いていた。
故郷があるということは、
お祭りを持っているということなんだね。

                        中谷彰宏拝
P.S.
来年は、一緒に行こうね。
   君の故郷のお祭りにも、いっしょに行こう。