ミュージカルの帰り道って、くちずさんでるよね。
親愛なる君に

劇団四季の「壁抜け男」をみてきたよ。
ブロードウエイやロンドンのミュージカルとは、ちょっと違った味わいの、
いかにもフランスっていう感じのお芝居。
壁を自由に抜けることができる男が、人妻に恋をするというお話。
ハリウッドの「透明人間」と同じなんだけど、
そこにフランスの香りがあるんだよね。
恋をしてしまったことが原因で、
最後は、壁に閉じ込めらて、半分体がでたまま抜け出せなくなってしまう。
壁抜け男に恋をした人妻は、自らも壁の中に入ってしまう。
そのなんともいえない悲しさ。
壁を抜けるって、夢とか可能性とか、イメージとか、いろんな意味があるよね。
大きい劇場もいいけど、楽団が3人だけという舞台に近い劇場もいい。
カーテンコールで、アカペラで、客席と一緒に主題歌を歌ったのが感動的だった。
ミュージカルを見た帰りって、必ずみんなくちずさんでるよね。

                        中谷彰宏拝
P.S.
壁を抜けることができるようになったら、まっさきに君のところに行くよ。