2人しか出ないトーク番組が、面白い。
親愛なる君に

僕は、トーク番組が好きだ。
中でも、大勢出ている番組より、
2人しか出ていないトーク番組が好きだ。
3人と2人では、ぜんぜんテンションが変わる。
大勢出すっていうのは、もうそれだけで、自信がないんだよね。
2人のトーク番組って、逃げ場やごまかしがないのだ。
その緊張感が、見ている人にも伝わってくる。
番組の司会をする主役級の人は、
これまで2人で番組をするということがなかった。
自分のペースを崩されるからだ。
でも、最近、主役級の組み合わせによるトーク番組が出てきた。
しかも、面白い。
まるで、トラボルタ&ニコラス・ケイジから「フェイスオフ」が生まれ、
デニーロ&アル・パチーノから「ヒート」が生まれたような感じだ。
僕が、小室哲哉さんやテリー伊藤さん、石井竜也さんと本を作ったときも、
ドキドキして面白かった。
自分ひとりではできない何かが生まれた。
これからも、ツインボーカルのようなセッションをしていきたい。
紳介さんと松っちゃんという2人の天才による「松本紳介」が、
今、最高に面白い。
セットも、ファミレスというところがいい。
ファミレスで、この2人が話してたら、
まわりのみんなは、落ち着いて話をするどころじゃないだろうなっていう
ドキドキ感があるんだよね。

                        中谷彰宏拝
P.S.
今度、ファミレスに朝ごはんを食べに行こう。