天才の仕事場には、鬼が住んでいる。
(岡本太郎記念館)
親愛なる君に

「岡本太郎記念館」に行ってきました。
入り口に入ると、まず等身大の天才の人形に驚かされます。
まさに、天才が、50年近くもここに住み、
偉大な作品を生み出していたのです。
アトリエに入ると、天才の創作活動のオーラが、いまだに伝わってきます。
北向きの大きな窓。
ひんやりとした、天井の高さ。
投げ込まれた描きかけの絵。
床に落ちた絵の具。
100本を超えるであろう、おびただしい絵筆。
天才は、ここで、
時には近づき、時には離れ、キャンバスと格闘していたのだ。
その空気は、ただものではない。
天才の仕事場には、神が住んでいる。
決して優しい神ではない。
人は、それを鬼と呼ぶ。
子供の頃から、父親を通して、天才・岡本太郎は、僕のもの作りの師でした。
僕が今、南青山に住んでいるのも、
天才のオーラに引き寄せられたに違いない。

                        中谷彰宏拝
P.S.
今度また一緒に、「記念館」に一緒に行こう。