窓際族が、英雄になる。
(倉庫係のおじさん)
親愛なる君に

『プロジェクトX』の「日本海を救うプロジェクト」は、
またまた面白かった。
ロシアタンカーから漏れた原油を、
3万人のボランティアの人たちが、
ひしゃくですくっていくという壮絶なドキュメンタリーだ。
ボランティアって、大変なんだということが、よくわかった。
救援物資がどんどん届けられるんだけど、
山積みされて、なかなか使えない難しさがある。
そこへ、定年を過ぎたおじさんが、やってくる。
そのおじさんは、定年になるまで、会社でずっと「倉庫係」をやっていた。
そのおじさんは、生き生きしていた。
地味な「倉庫係」のノウハウが、その後、
全国のボランティア活動に生かされていくのだ。
どんな英雄物語よりも、かっこよかった。

                        中谷彰宏拝
P.S.
僕は、何ができるかな。
君は、何ができるかな。