芸術によるシンナー遊びもある。
(今井俊満さん)
親愛なる君に


画家・今井俊満さんのパフォーマンスを見てきました。
コシノ ジュンコさんの南青山のショップで、
今井画伯が、絵を描くのです。
キャンバスに描くのではなく、店中をキャンバスにして描くのです。
入り口で、いきなり「マスク」を渡されました。
絵の具を溶くシンナーでラリってしまわないようにです。
見にきた人は、みんなマスクをしながら、
壁から床まで一面に、今井画伯が描いてゆくのを、
息を止めて見つめていました。
芸術家が、作品をつくっているところほど、
凄いものはありません。
参加者が、全員マスクをしているというところが、
やばいクラブのようで、面白かった。
これは、芸術的なシンナー遊びだよね。
コシノさんのデザインした白い衣装にも、
モデルさんが着たまま、絵の具でどんどん色が塗りつけられ、
描かれていきました。
肌の上まで、色が塗られたところが、セクシーだった。

今井画伯は、現在、銀座で個展を開いています。
そのタイトルは、「サヨナラ展」。
ガンであることを、カミングアウトされました。
シンナー以上に、芸術家の魂に酔いました。

                        中谷彰宏拝
P.S.
ギャラリーの個展にも、一緒に行こう。