差出人名がなくても、誰だかわかるプレゼントがいいね。
(田中康嗣さん)
親愛なる君に

プレゼントには、2通りある。

1 誰が送ってくれたか、わからないもの。
2 誰が送ってくれたか、わからなくなるもの。

2のほうは、最初は、送り状を見て、お礼状を書くんだけど、
結局、誰にいただいたかわからなくなる。
1の誰がくれたかわからないものは、送り状に差出人の名前が、
書かれていないということだ。
一瞬、誰だかわからないけど、
次に瞬間、こういうものを送ってくれるのは、あの人しかいない、
とわかるのだ。
今年度のお歳暮のヒットは、才人・田中康嗣君が送ってくれた
ユニクロの黒い腹巻だった。
これは便利と思いながら、こんなのをネットで頼んだっけと考えた。
気がつくと、ユニクロではなく、
「ハラクロ」と、ユニクロそっくりのロゴで書かれていた。
オチに気づくまで、時差があった。
この時差が、いいよね。
誰から送られたか、書かなくてもわかるのが、
最高のプレゼントなんだよね。
田中康嗣君は、時間差攻撃プレゼントの天才なのだ。

                        中谷彰宏拝
P.S.
ハラクロの腹巻、つけてみる?