脇役がいいと、主役が引き立つ。
(『HERO』)
親愛なる君に

このクールのドラマでは、
『HERO(ヒーロー)』が、ずば抜けて面白い。
主役がいて、周りをがっちり演技派が固めて、
しっかりした脚本と演出で作るのが、面白い条件のドラマですね。
ある意味で、どれだけ脇役のキャスティングがいいかということで、
主役が引き立つかが決まる。
『HERO』では、かっこいい3枚目・阿部寛さん、
『オケピ』で、いい味だった小日向文世さん、
『古畑』で、一躍印象づいた八嶋智人さん、
髪型が卑怯な角野卓造さん、など名優ぞろいです。

主役だけ大物を連れてきて、
安心してるドラマは、やっぱリつまらないんです。
脇の名優は、タレント年鑑をめくっているだけでは、
見つけることはできません。
こつこつ小劇場のお芝居を見に足を運んでいないで、
ほかのドラマで人気が出た人ばかりを使っていたのでは、
ワンパターンになってしまいます。
また、やりましたね、木村拓哉さん。

                        中谷彰宏拝
P.S.
ビデオとってあるから、一緒に見よう。