クイズ番組は、間が命。
(『クイズ$ミリオネア』)
親愛なる君に

『クイズ$ミリオネア』は、はまる。
クイズ番組は、結局、問題ではないことがわかる。
司会の、みのもんたさんが正解を言うまでの「ため」に、やられるのだ。
1万円から、1000万円まで、15問答えていくのだけど、
最初の簡単な問題では、すぐ「正解」と言ってくれる。
ところが、賞金が高くなると、ためる。
ただ、賞金が高くなるだけでなく、
回答者が迷ったときほど、ためにためる。
おまけに、CMまで入る。
でも、チャンネルを変えることができない。
「その答えで変えませんね?」という意味で、「ファイナルアンサー?」
と念を押される。
この言葉がうまい。
こういう決めフレーズができれば、番組はヒットする。
「50−50」「ライフライン」「オーディエンス」という
3つのお助けカードの使い方が、ポイントになる。
なかでも、電話で聞いていい、「ライフライン」が、難しい。
僕だったら、誰にかけるだろう。

                        中谷彰宏拝
P.S.
君に、かけてもいい?