幽霊の目は、人形の目のように透明だ。
(佐伯日菜子さん)
親愛なる君に

石井竜也さんのトーク番組『純美学おしゃれギャラリー』 で、
アシスタントの佐伯日菜子さんとお会いしました。
日菜子ちゃんの作品は、
円谷映像制作のVシネマの時代から見ていました。
日菜子ちゃんは、四谷シモンさんがつくる人形のような人です。
幽霊を演じることのできる数少ない女優さんです。
人形のような透き通った目をしていないと、
幽霊を演じることはできません。
透明って、暗闇より、怖いんだよね。
『らせん』の幽霊は怖かった。
「怖い」という気持ちと、「こんないい女の幽霊なら、とりつかれてもいいかな」
という魅力の間で、揺れ動くから、ますます怖いのです。
恐怖とは、ただ怖いだけではなく、
怖いのに、惹かれるから、怖いのです。
恐怖映画は、最も恋愛映画に似ているのです。
恐怖ものができる女優は、恋愛ものもできますね。

                        中谷彰宏拝
P.S.
恐怖もののビデオを、一緒に見よう。