「悪そうで、悪い人」もかっこいい。
(『野獣郎見参!』)
親愛なる君に

「劇団☆新感線」の『野獣郎見参!』(青山劇場)を見てきました。
ビデオで、96年版も見ていったので、
新感線オリジナル版と、混合メジャー版の両方を味わえました。
構成もかなり変わっていて、二度味わえました。
劇場に入って、開幕までの「ドンドンダンッ」というヘビメタのテーマ曲が盛り上がって、
暗くなる瞬間が、最高に好きだ。
おまけに、大好きな安倍晴明ものとなると、面白くないわけがない。
「悪そうだけど、いい人」というほかの、「いのうえ歌舞伎」の主人公と違って、
「悪そうだけど、悪い人」という主人公も、かっこいい。
「男は、殺す。女は、犯す。金に汚く、自分に甘い。道理をつぶして、ムリを通す」
と言う生き方が、痛快だ。
主人公がこれだけかっこいいのは、
みんなかっこいいからなんだね。
相変わらず、僕は、右近健一さんの「ざます」キャラの歩き方や
大きなリアクションが好きなんですけどね。

                        中谷彰宏拝
P.S.
見逃していた『西遊記』と『スサノオ』のビデオを買ってきたから、
一緒に見よう。