言霊使いに、「奇男子」と命名される。
(荒俣宏さん)
親愛なる君に

僕は、対談本の新しいスタイルを作ろうとチャレンジしている。
本で、トーク番組ができないのかなと、考えた。
僕が、本を書くのは、人と出会えるからだ。
だから、対談本は、これからもドンドン出していきたい。
僕は、対談本を読むのが、苦手だ。
読めないのだ。
どっちが話しているのか、わからなくなってしまうのだ。
だから、読みやすい対談のスタイルを模索している。
これが決定打というスタイルはない。
相手によって、スタイルは変わって当然だ。
毎回、スタイルが変わっていることに気づくだろう。
「荒俣宏さんの『あとがき』が、良かったですよ」と言われた。
荒俣さんの「あとがき」は、ゲラの段階では入っていなかった。
本(『王様の勉強法』)ができて初めて読んだ。
「中谷さんは、奇男子である」と書いていただいた。
いい言葉ですね。
「奇男子」というタイトルで、本が書けてしまいますね。
さすがは、「言霊使い」荒俣宏さんです。
命名されることで、そう生きるべく、呪いをかけられてしまいました。
こういうところが、対談は、面白いですね。
つまり、自分ひとりで書くより、自分が発見できるのです。

                        中谷彰宏拝
P.S.
その言葉に気づいた、君も言霊使いだね。