頑張れなかった人も、応援しよう。
(ウルフルズ)
親愛なる君に

最近買ったCDの中で、お気に入りは、
ウルフルズの『明日があるさ』だ。
これは、いろんな意味で、凄い。
まず、CMの企画として面白い。
でも、それだけではない。
吉本興業総出演で、サラリーマンの設定にするという企画が
まずセンスがいい。
青島幸男さん作詞・中村八大作曲というオリジナル曲を
もう一度、青島さんに今風バージョンで詞を書いてもらうというセンス。
坂本九さんの歌を、ウルフルズに歌わせるというセンス。
ウルフルズは、「ガッツだぜ」も好きだが、
元気とセンチメンタルの両方を持っていていい。
ウルフルズは、関西のマストアイテムの
「かっこよさ&お笑い」の要素を持っている。
「ジョージアで行きましょう編」の詞の中では、
「会社を興した奴がいる」の一行がいい。
「会社に残ったオレがいる」の不安が、にじみ出ている。
これは、会社を興した人への応援じゃなくて、
会社を興せなかった人への応援なんだ。
糸井重里さんの名コピーで
「頑張った人にも、頑張れなかった人にも。」というのが、僕は好きだ。
「頑張らなかった」のではないのだ。
「頑張れなかった」のだ。
僕は、どちらも応援していきたい。

                        中谷彰宏拝
P.S.
一緒にカラオケに行って、歌おう。