面白い本があるのではない。求める心があるのだ。
(久田竹一先生)
親愛なる君に

新潟の久田竹一先生が、文芸清和会で『会う人みんな神さま』を
取り上げてくださりました。
参加者の方に、特に好きな言葉を、3つ書いていただきました。
久田先生が、参加者の方のレポートのコピーを送ってくださいました。
それを拝見すると、面白いことがわかります。
ばらばらなんですね。
誰一人、同じ3つの組み合わせを選んだ人はいないんですね。
これが、読書の面白さですね。
きっと、同じ人でも、別の日に読めば、違った言葉を選んだことでしょう。
読書は、読むおみくじなのです。
今、自分に必用な言葉が、心に残るのです。
心が何も求めていない人は、本を読んでも何も残らないのです。
本が面白くないと感じるときは、
本が面白くないのではなくて、
心が何も求めていないのです。
心が何かを求めていたら、
チラシの言葉でも、ずしりと心に響くのです。
面白い本があるのではありません。
求める心があるだけなのです。

                        中谷彰宏拝
P.S.
出会いも、同じだね。