自分のことなのに、他人ごとのように読む女の子。
親愛なる君に

心理学者の富田隆先生の「サディストは合コンでテーブルを拭く」
(世界文化社)が、最高に面白かった。
タイトルからして、ドキッとさせるよね。
僕、テーブル拭いて、おしぼりをたたんでますからね。
どこにでもいる「いがち人間」が、50人取り上げてあります。
そのどれもがいがちで、自分にも思い当たります。
心理学の本が面白いかどうかは、この「あるある感」なんですね。
「合コンの最後の一人として登場する女」
「自分の結婚式でボロ泣きする男」
「関西弁をつかう関西出身でない男」
「自分で自分を名字で呼ぶ女」
ほししんいちさんのイラストも最高。
全部が、それだけで一冊の本が書けそうなテーマばかりです。
イッセー尾形さんのお芝居を見るように面白い。
これって、こういう人いるって言うんじゃなくて、
みんな、自分の中にこういうところあるってことだね。

                         中谷彰宏拝
P.S.
「それって、私だわ」って認める君は、凄いよね。