本という形で、DNAをばらまいている。
親愛なる君に

「子供は欲しくないんですか?」
という質問をよくされます。
人間は、何らかの形で、DNAを未来に運んでいくことができます。
運んでいかなければならないのです。
作家は、本という形で、DNAをばらまいています。
本を読んだ人の中に、
DNAが入り込んでいきます。
本が未来に残らなくても、
本を読んだ人が未来に残ります。
本を書いたり、本を読んだりする作業は、
実は、DNAを運ぶ作業だと思うと、
セクシーですね。
著者のDNAと読者のDNAを、融合させるのが、
読書なんですね。

                        中谷彰宏拝
P.S.
君のDNAも魅力的だね。