夢があれば、体を大事にするようになる。
親愛なる君に

親を病院に連れて行くのは、なかなか難しい。
自分だって、病院に行くのは、おっくうだ。
「検査して、なんにもなければ、それでいいじゃないですか」
と言っても、なかなか病院に行ってくれなかった。
母親が、「左の耳が聴こえにくいのよ」と言っていた。
いつもなら、ぐずぐず言って、なかなか病院に行ってくれないのに、
「病院に行ってきた」と言う。
一週間後に、宝塚のチケットを取ってあげていたので、
「せっかく宝塚を観に行くから、それまでに治さないと」
という気持ちになったらしい。
「病院に行ってくださいね」ではなくて、
イベントを作ってあげることが、大切なんですね。

                        中谷彰宏拝
P.S.
君も、何かあったら、病院だけは行ってね。
イベントを、もりだくさんに用意するから。