裏口から入る恋愛論があってもいい。
(『「裏」恋愛論』)
親愛なる君に

「裏口から入る恋愛論があるといいのにね」
という、本の達人の井狩春男さんの言葉に刺激されて、
『「裏」恋愛論』を書きました。
この本は、風俗で働く女性のナンバーワンの人に恋愛論を聞く
というスタイルです。
最初は、風俗は究極のサービス業ということで、
サービスの本になるかなと思ったのですが、
話しているうちに、彼女たちが、いかに純情であるかがわかってきました。
風俗で働いているというある女性から、
「『「裏」恋愛論』を読んで勇気づけられました」
というお手紙をいただきました。
自分がやってることが、間違ってないんだという自信が持てたそうです。
風俗で働いているということに、
彼女は後ろめたさを感じて、自分を責めて悩んでいたのです。
本を読むと、いかに「いい子」であるかがわかると思います。
「『シャロンさんのサービスは、やっぱり凄い』と池袋のソープで、
聞きました」と、担当編集のアカイ君が言っていた。
仕事熱心で、純情なアカイ君は、
本ができてからも、取材を続けているようです。エライ。

                        中谷彰宏拝
P.S.
「本屋さんで「『「裏」恋愛論』を熱心に立ち読みしている美人を見た」
という君の報告も、かわいかった。