旅に出ると、大切な人の魅力に気づく。
(お風呂で一句2)
親愛なる君に

コムスンの「お風呂で一句」の作品をもっと紹介してほしい、
というメールをいただいたので、できるだけご紹介します。

「見知らない人と語るも露天風呂」(大道寺弘さん)

たしかに、露天風呂って、つい知らない人と話してしまいますね。
二人きりになると、ちょっと照れくさくて、話してしまうのかもしれないですね。
知ってる人だと思ってたら、人違いだったということもよくあります。
【出会い賞】

「子(童子)にかえる母の一途な指鉄砲」(伊丹恒子さん)

お年寄りになると、子供に帰っていきます。
でもそれは、子供がしっかりと大人に成長して安心できるからです。
親孝行していると、親は、素直な子供になり、
親不孝していると、親は、わがままな子供になっていきます。
素直な子供になってもらえるように、子供として頑張りたいものです。
【母上賞】

「ハッとせり妻の背白き雪見風呂」(財津定行さん)

このとき大事なことは、応募資格が、40歳以上ということです。
奥さんの裸の背中が、こんなにセクシーだったと感じたのは、
雪のせいだけではありません。
今まで、つい忘れてしまっていただけなのです。
旅に出て、発見するのは、風景だけではなく、
愛する人の、忘れていた魅力なのです。
旅に出ると、誰もが、恋人同士に戻ります。
【トキメキ賞】

                        中谷彰宏拝
P.S.
僕にとっては、どこに行くかより、君と行くことのほうが、大事です。