宝塚の世界は、男っぽい。
(『猛き黄金の国』)
親愛なる君に

宝塚で『猛き黄金の国』を観ました。
本宮ひろ志さん原作の男っぽい世界が、
見事に宝塚に合体していました。
本宮さんの物語は、僕も、映画『俺の空』で
出演させていただいてるのですが、
テレビでは表現できないくらいの男っぽさが身上です。
宝塚は、『ベルばら』のような西洋ものだけでは、
もちろんありません。
日本ものでも、『源氏物語』だけではないのです。
この物語の舞台は、幕末。
登場人物は、岩崎彌太郎・後藤象二郎・坂本竜馬などです。
幕末には、男っぽいヒーローが、きら星のごとく存在して、
しかも熱く、若い。
実は、幕末は、宝塚にもってこいの素材だったのですね。
宝塚は、けっして過去へのロマンや郷愁ではありません。
幕末と同じように、時代を変えるパッションを秘めているのです。
そして、幕末は、強かったのは男だけではなく、
女性も男性以上に、根性があったのです。

                        中谷彰宏拝
P.S.
君も、幕末の志士みたいなところがあるね。