難しい話を簡単に、厳しい話をにこやかに話す。
(堺屋太一さん)
親愛なる君に

堺屋太一さんに、お会いしました。
僕は、堺屋さんの書かれている本も大好きですが、
話し方が好きです。
初めて生で、しかも間近で、堺屋さんのお話を聞くことができました。
やっぱり、面白い。
切り口やエピソードが面白いだけではなく、
語り口に味があるのです。
たぶん、同じ話を何度聞いても、きっと古典落語のように味わえます。
竹村健一さんにも、同じ魅力があります。
堺屋さんの語り口には、「3+1」の特徴があります。

1.難しい話を、簡単にくだいて、しかも簡単そうに話す。
2.本質をとらえて、身近なものに見立てて話す。
3.厳しい話でも、楽しそうに笑顔で話す。

これには、大変な力量がいります。
逆の人が、大勢います。
そして、

+1.いちばん大事なことを言ったあとには、必ずジョークが入る。

僕は、堺屋さんや竹村さんと同じ関西DNAでよかったと思います。

                        中谷彰宏拝
P.S.
実は、通受けだから、なかなかテレビでもやれる機会がないんだけど、
堺屋太一さんのモノマネも、もちネタです。