<運命の読者>のために、本を書き続ける。
親愛なる君に

「何万部売るのが、目標ですか?」と、よく聞かれます。
僕は、たくさんの方に、買ってもらうのが目標ではありません。
たくさんの方に読んでもらうことが目標でもありません。
僕は、その本の<運命の読者>に、読んでもらえればいいと思っています。
<運命の読者>とは、その本を本当に求めている人です。
その本を読む運命にある人です。
自分のホームページで、僕の本を紹介してくださっている方もいます。
それは、ありがたいことです。
自分で買って、友達にプレゼントしてくださっている方もいます。
それもありがたいことです。
<運命の読者>なのに、まだ出合いがない人に、
出合いをつくることが大切なのです。
無限にたくさん売ることが目的ではないということは、
こういう意味なのです。
<運命の読者>は、いったい何人いるのかわかりません。
<運命の読者>なのに、出合えなかったとしたら、
火事のビルの中から、助けることができなかったような
気がしてしまうのです。
<運命の読者>のために、本を書き、届けることが、
僕が神様から与えられた素晴らしい仕事なのです。

                        中谷彰宏拝
P.S.
君が<運命の読者>で良かった。