発明家は、退屈しない。
(渡辺裕之さん)
親愛なる君に

『修羅の群れ』で、渡辺裕之さんとご一緒してます。
渡辺さんは、実は、「発明王」なのです。
もともと渡辺さんは、好奇心旺盛で、物知りで、雑学王です。
待ち時間、渡辺さんがいたら、退屈しません。
健康オタクだけでなく、むしろ「オタクオタク」と言ってもいいくらいです。
雑学がきわまると、発明王にたどり着きます。
「こういうの思いついたんだけど、どうかな」
と、いつも面白いアイデアを考えています。
話を聞いていると、まるで、二枚目俳優とは思えません。
渡辺さんは、ただアイデアを考えるだけでなく、
実際に、弁理士に依頼して、特許を何度も出願しているのです。
たいていは、すでに誰かにとられていたり、
申請に時間がかかっているうちに、先をこされたりして、
特許をもつのは、なかなか難しいのです。
普通は「こんなのどう?」と言うだけで、
申請するまでしない人が多いんだけど、
渡辺さんはしてしまうから、立派ですね。
特許で大もうけする人の共通点。

(1)近所に特許で、大儲けをした人がいた。
  渡辺さんに近所にもいたそうです。

(2)お前は、発明の天才だと言った人がいた。
  渡辺さんの場合は、お母さん。

(3)うまくいかなくても、くじけない人。

渡辺さんも、明日は、ビル・ゲイツと並んでいるかもしれません。

                          中谷彰宏拝
P.S.
「こんなの、どう?」って言うときの、君のキラキラしたひとみも、
好きだよ。