神さまに選ばれた人間の話は面白い。
(オペラ『ヤマトタケル』)
親愛なる君に

オペラ『ヤマトタケル』を見てきました。
一晩寝てから、メロディーが頭の中から、離れません。
三枝成彰さんの曲は、
大脳の深いところにこびりつきました。
なかにし礼さんの詞は、
大人のいいセリフがいっぱいありました。
浅葉克己さんの、ステージを本に見立てた美術も、
「やられた」っていう驚きでした。
錦織健さん演じるヤマトタケルが、戦いの後、故郷に戻る途上で
死んで白鳥になって、故郷に帰る。
最後に、大阪の河内の国に羽を休めて、
天に昇っていくのですが、これが僕の生まれた街なのです。
大鳥大社として、ヤマトタケルがまつられています。
そういう意味で、ヤマトタケルには、
格段の思い入れがあります。
オペラって、神さまの話ではないんですね。
神さまに選ばれた人間の話というところが、
一流の芸術家が集まって作りたくなる共感を呼ぶんですね。
オペラを見ていると、いつかオペラの台本も書いてみたくなりました。

                        中谷彰宏拝
P.S.
また、オペラを一緒に見に行こう。