どんな物語にも、神様が登場する。
(『ベルバラ・フェルゼンとアントワネット編』)
親愛なる君に

「ベルサイユのバラ2001/ フェルゼンとマリー・アントワネット編」
を宙組公演で観てきました。
「オスカルとアンドレ編」の続編です。
「ベルバラ」は、改めて、大人の話であると感じました。
今回は、マリー・アントワネットの夫のルイ16世が奥深いなと感じました。
妻に浮気をされる、まぬけな国王ではないのです。
浮気をしていることも知り、
妻のつらさも知り、
自分の置かれた立場も知り、
民衆の苦しさも知っている大人なのです。
どんな物語にも、全体を俯瞰する神様が登場するのですが、
「ベルバラ」に登場する神様は、
ルイ16世だったんですね。
マリー・アントワネットが、革命で没落したときに、
初めて、夫ルイ16世との愛に気づくシーンが、よかった。
ルイ16世がギロチンにかけられたのは、38歳だったというのも、
初めて知りました。
この物語は、実は、ルイ16世の回想なんですね。

                        中谷彰宏拝
P.S.
そういう視点で、もう1度、観直してみようか。