大きな会社が悔しがるような、企画をやろう。

親愛なる君に 「小さい出版社からは、出してもらえないのですか？」 という編集者からのお手紙をいただくことがあります。 そんなことは、けっしてないことは、 僕の著作リストを見ていただければわかります。 出版社が大きいか小さいかは、関係ありません。 その人が、「こういうことがやりたい」ということがあるかどうかです。 出版経験が、ベテランか新人かということも、関係ありません。 その編集者に、「本当に好きなこと」があれば、 どんな小さな出版社の、どんなに新人の編集者でも、やります。 僕は、編集者に会ったときに、 この企画は、「この人自身が考えたものか、上の人が考えたものか」 を一瞬で、見抜くことができます。 「上の人が考えたもの」は、やりません。 そして、大きな出版社でやらないような企画をやります。 たとえベストセラーにならなくても、 ダイヤモンド社の土江編集長が、悔しがるような企画をやろう、 というのが、合言葉です。 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　中谷彰宏拝 P.S. 「こんな本を書いてください」というのを、どんどん持ってきてください。