目が良くなると、子供の頃に感覚が戻る。
親愛なる君に

目が良くなるということは、
目が良かった子供の頃に帰ることですね。
南青山でも、セミが鳴いています。
視力が1.5になって、なんとそのセミがどこにいるか見えるのです。
ただ、1.5になるだけではなく、
視力が1.5あった子供の頃に、感覚が戻るのです。
子供の頃は、夏休みは、セミとりばかりしていました。
やがて、セミとりをしなくなったのは、
目が悪くなったのと同時でした。
セミとりは、手のわざというより、目の技です。
見えた者の勝ちなのです。
「子供の頃は、よくあんなものが見えていたな」
と、ついこの間まで思っていました。
ところが、今、セミがとまっているのが、見えるのです。
目が良くなって、自然を見ることができるようになりました。

                        中谷彰宏拝
P.S.
一緒に南青山で、セミ・ウオッチングをしよう。