熱い口説き言葉の達人は、ふだんは、「爽やかさん」だ。
(三代目 魚武 濱田成夫さん)
親愛なる君に

始球式の翌朝、シーホークホテルのレストラン「プリマヴェーラ」で、
「近鉄にカツ」というビフカツを、高塚猛社長にごちそうになりました。
これは、ビフカツの先入観をひっくり返すおいしさでした。
「よそは、安いものを高級そうに見せますけど、
うちは、高級なものを、さりげなく出すんです」
と、高塚さんはおっしゃってました。
その朝ご飯のときに、高塚さんのご紹介で、
三代目 魚武 濱田成夫さんと、ご一緒しました。
三代目 魚武さんの本は、大好きで、ほとんど読んでいましたから、
ラッキーでした。
今、全国を巡りながら小説を書いているということでした。
三代目魚武さんもまた、「言霊師」です。
「世界一のやらしてくれや」とか、
「君の白いブラジャーが俺にはずせはずせと言っている」とか、
「俺は死にかけの金魚をねらったりしない」とか、
熱い口説き文句の天才です。
ご本人は、口説き文句の熱さとは対照的な爽やかな方でした。
熱い言霊師の軌保博光さんもそうでしたが、
熱い口説きの達人は、ふだんは、「爽やかさん」なんですね。

                        中谷彰宏拝
P.S.
君が、「熱い口説き言葉」が好きなところが、好き。