お祭りは、アクシデントがあって、盛り上がる。
(『大江戸ロケット』)
親愛なる君に

劇団☆新感線の『大江戸ロケット』を観てきました。
一時は、中止かとハラハラしました。
あとから思うと、そのハラハラも加えて、面白かった。
お芝居は、お祭りです。
お祭りには、アクシデントがつきものです。
アクシデントがなければ、お祭りにはならないんです。
お祭りには、3つの要素が必要です。

1.完璧な計算と準備。
2.アクシデント。
3.臨機応変の対応。

アクシデントと臨機応変の対応なんて、お芝居と関係ないという人は、
お芝居を見たことがない人です。
お芝居は、あらゆることに影響を受けるのです。
ただアクシデントがあるだけで、面白いお芝居になるわけではありません。
完璧な計算と準備と、臨機応変があって、
初めて、素晴らしい舞台になるのです。
ともあれ、『大江戸ロケット』はお得でした。
そういう意味でも、
大阪公演よりも、事件後の東京公演のほうが、完成されたはずです。
パンフレットも、イッセー版も入っていて、お得でした。
飛び出す絵本のようなファンタジーでした。
最後に藤村俊二さんの「おしまい」というセリフが、
僕には聴こえたような気がします。

                        中谷彰宏拝
P.S.
また一緒に、お祭りに行こう。