どんな時でも、「普通の生活」を維持できる人は偉い。
(ニューヨーク)
親愛なる君に

パニックに強い人は、どんな時でも、
「普通の生活」を続けることができる人です。
ニューヨークは、それでも、ミュージカルはやっている。
メジャーリーグの試合も、全試合やることになって、
イチロー選手の記録も楽しみがなくならなかった。
大切なことは、明るい時代だからお祭りをするということじゃない。
暗い時代だからこそ、お祭りで元気をだすことだ。
「こういう時に、そういうことは、不謹慎」と言う人が必ずいる。
そういう人は、「こんな時なのに」という発想なのだ。
「こんな時だから」という発想をもてない。
「自分だけが、気を使っていて、エンターテインメントなんてやってる人は、
何も考えていない」と思い込んでいる。
「みんな、それなりに考えていて、自分なりの判断をしている」と
考えることが、大切なのだ。
「不謹慎」という意見は、「真剣に考えているのは、自分だけ」という
思い上がりなのです。
お祭りは、特別な日の出来事ではありません。
お祭りがあるのは、「普通の生活」なのです。
アメリカ人は、お葬式で、遺族を笑わせて、
元気を出させる関西人に相通じて、好きです。

                        中谷彰宏拝
P.S.
君が落ち込んでいる時は、笑わせるよ。
たとえ、不謹慎と言われてもね。