お芝居のチラシに、掘り出し物あり。
親愛なる君に

映画以上にお芝居も、観ないと観なくなる。
観ると、観だす。
チラシの中に、面白そうなのを発見できるからだ。
劇場の入り口で、どさっとパンフレットを渡される。
これを、見ないで捨てる手はない。
じっくり読み込んでみると、面白そうなものに出くわす。
あくまで、「面白そうな」であって、「面白い」かどうかは、わからない。
お芝居は、ギャンブルである。
しかも、情報は、ピロピロのチラシしかない。
そのチラシを見て、株を買うのだ。
聞いたことのない劇団や役者さんや、時には、聞いたことのない劇場だ。
歌舞伎町でキャッチセールスに自分から声をかけるような冒険だ。
はずしながら、勘が鋭くなってくる。
チラシを見て、「プッ」と噴き出せたら、賭けてもいい。
「劇団☆新感線」の いのうえひでのり さんだって、
そんなふうにしているらしい。

                        中谷彰宏拝
P.S.
わかんない劇団があるんだけど、今度、一緒に勝負してみる?