軍人は、もっとも戦争をしたがらないものだ。
(テロ捜査)
親愛なる君に

アメリカは、さすがに世界の警察と自称するほどに、
犯罪捜査のノウハウは、凄い。
ビンラディン捜査は、「これは、戦争だ」と言いながら、
実は、警察活動なのだ。
(アメリカ+世界+北部同盟)VS(ビンラディン)という戦いに
アメリカはしていない。
アメリカは、アフガニスタンを包囲することで、
(タリバン軍6万)VS(ビンラディン軍5千)という構図に持ち込むシナリオだ。
実際には、攻撃しなくても、膨大な軍事力で包囲するだけでいいのだ。
アメリカは、地上軍どころか、ミサイル攻撃すらしなくても、
経済封鎖をするだけで、(タリバン軍6万)VS(ビンラディン軍5千)という構図
に導いている。
犯人が逮捕されることで、同種の犯罪の防ぐことができるのだ。
「戦争」というのは、「犯罪捜査活動」をカムフラージュするための報道だ。
「長い戦争になる」と、あえて言うのは、「兵糧攻めにするよ」というプレッシャー
をかけているのだ。
アフガニスタンだって、外国の新聞は見ているので、
本当の作戦を、アメリカが新聞に発表するわけがない。
新聞に発表になっているのは、タリバンにアピールするためのリーク記事なのだ。
戦争というと、すぐ撃ち合いを想像するのは、戦争の素人の発想だ。
軍人ほど、戦争をしたがらない人間はいないのだ。
部下を失うことに、人一倍ナーバスだからだ。
戦争のふりをした新しい犯罪捜査なのだ。
前にも書いたけど、過剰に不安がることはないのです。
以上の理由で、二つのことが言えます。

1.全面戦争にはならない。
2.同種の犯行は、繰り返されない。

危機管理として、こんなに勉強になることはありませんね。

                        中谷彰宏拝
P.S.
だから、やっぱり、大丈夫。