対談本は、5倍大変だけど、5倍楽しい。
(対談本)
親愛なる君に

「最近、どうして対談本が多いんですか」
という質問を受けます。
「対談本が、楽だから」でも、「ネタ切れになった」からでもありません。
今年1年に書く本は、75冊くらいになりそうなんだけど、
対談でない本は、50冊くらいあるしね。
対談本は、実は、大変なんです。
相手のことを勉強しなければならないし、
対談中は、相手のことも気を使うし、
原稿を書いたあとも、相手の原稿の直しを待たなければならないし。
対談本を1冊書く間に、1人で書く本は、5冊は書けます。
それでも、対談をするのは、勉強になるからです。
それから、今まで僕の本を読んだことがないという読者の方にも、
出会えるからです。
来年は、テレビで忙しくなりそうだから、
余裕のある今のうちに、修業のつもりで、
対談をしておこうと思います。
対談は、本でするトーク番組みたいなものです。
トーク番組だから、楽だということはないのです。
本の世界で、いままでなかったジャンルを作ろうと考えています。
対談をすると、お友達にもなれるしね。
対談は、楽じゃないけど、楽しい。

                        中谷彰宏拝
P.S.
君の好きな人と、どんどん対談して、友達になるよ。