いちばん長く走った人が、真の優勝者だ。
(アイバンク主催・皇居マラソン)
親愛なる君に

アイバンク主催のマラソン「ラン・フォー・ヴィジョン」で、
皇居を走ってきました。
「『マラソンに出るんです』と言うと、『頑張って下さい』と言われますけど、
頑張らないようにしましょう。そのかわり、楽しみましょう。
これは、作戦ではありません」
というスピーチを、始まる前にしました。
スタートして、レベルの高さに驚きました。
先頭集団が、はるか彼方に見えました。
スタッフや沿道の人の、「頑張ってください」という声にも、
声で応じる余裕もなく、笑顔で、返事するのが精一杯でした。
にもかかわらず凄いのは、伴走者と走る視覚障害者の方々が、
伴走者の方とニコニコ話しながら、軽々と追い越していくのです。
参加者は、7歳から82歳までの200名。
5キロ男子の1位から3位は、17分43秒・44秒・49秒というハイレベルです。
僕の成績は、5キロ29分33秒。30位。
厳しいアップダウンの中、「時速10キロで、30分間」
という予定通りの納得のタイム、のはずでした。
「いざ走ると、本気になるでしょう」と笑っている坪田一男先生は、26位。
その差、37秒。
来年は、リベンジをしますよ。
レース前後にバナナを2本食べた坪田先生の、秘書の宇治由紀子さんが、
「二人とも、子供みたい」と笑っていました。
マラソンは、年齢は関係ないと、わかりました。
表彰式直前、3時間かけて10キロを完走した視覚障害者の方が、
ゴールしました。
僕たちがバナナを食べている間に、まだ走り続けられていたことに、
感動しました。
この方が、本当のチャンピオンですね。

                        中谷彰宏拝
P.S.
今から、来年に向けて、一緒に練習しよう。