生まれた時の体重を、聞いてみよう。
親愛なる君に

先日、母親の誕生日だったので、電話をしました。
歯医者さんの治療で、ちょっと元気がありませんでした。
歯医者さんに限らず、治療は、気長にやることが大切です。
今日行って、明日治ろうと考えてしまうと、続かなくなります。
最初から、3年計画くらいで、のんびりやるといいのです。
逆に、「明日までに治ります」と言うお医者さんは、
ちょっと、別のお医者さんにセカンドオピニオンを聞いてみたほうが
いいですね。
最近、友達に赤ちゃんが生まれる人が多くて、
たいてい、「……グラムでした」と、体重を教えてくれます。
これって、考えてみたら、不思議ですね。
僕は、生まれた時の体重を聞いていなかったので、母親に聞きました。
こういうことが、親子のコミュニケーションで大切です。
「57センチのね」
「へえ、意外に大きいんですね」
「53キロ」
「53キロ……?」
「一時より、やせたでしょ」
自分の体重を答える母親のボケぶりは、健在でした。
ひと安心。

                        中谷彰宏拝
P.S.
君は生まれた時、何グラムだったの?