太鼓は、耳で聴くのではなく、おなかで聴く。
(鼓童)
親愛なる君に

「鼓童」のコンサートに行ってきました。
楽器の中で、何がいちばん好きかと聞かれたら、
やっぱりだんじりの子なので、太鼓がドキドキします。
太鼓の醍醐味を、4つ挙げるとすると。

1.大太鼓が、小さく叩くところ。
 大太鼓だからと、大きく叩くところだけが、いいのではありません。
 大太鼓なのに、そっと叩くところが、迫力があるのです。

2.大太鼓が、ゆっくり叩くところ。
 速く叩くところだけが、技術ではありません。
 ゆっくり叩くところに、凄みがあります。

3.大太鼓を支配する小太鼓。
 実は、全体を支配しているのは、大太鼓ではなく、小太鼓なのです。
 だんじりでも、僕は、小太鼓が好きでした。

4.音が鳴っていない間の、余韻。
 音の魅力は、鳴っている時ではなく、鳴っていない時の余韻なのです。

5.音ではなく、振動を感じること。
 太鼓は、耳で聴くのではなく、おなかで聴くのです。

                        中谷彰宏拝
P.S.
太鼓の生の演奏を、一緒におなかで聴きに行こう。