昼夜通して観ると、トリップできる。
(歌舞伎座)
親愛なる君に

歌舞伎座で、夜の部を観た次の日、昼の部を観た。
12月公演は、盛りだくさんで、昼5時間、夜4時間半という長丁場だ。
お客さんの入れ替えの時間は、たった30分という強行軍だ。
出演者も、これでもかというくらいの盛りだくさん。
勘九郎さん、団十郎さん、玉三郎さん、猿之助さん、右近さん、笑也さん、
福助さんなどなど、こんなに一度に集めたら、
テロリストにいつ狙われてもおかしくないというくらいの豪華メンバー。
歌舞伎は、現代劇に比べて、セリフがなくても、舞台にでずっぱりになることが多い。
セリフがないからといって、休んでいるわけにはいかないから、疲れる。
おまけに、化粧や着替えだけでも、重労働になる。
井上陽水さんじゃないけど、
「やってるほうもやってるほうだけど、観てるほうも観てるほう」です。
夜昼続けて観ると、まるで歌舞伎座に1泊2日で泊まったような気分になります。
頭の中から、三味線の音楽が離れなくなります。
休憩のたびに、歌舞伎座の中にあるいろんな食堂で、
ご馳走を食べている。
歌舞伎見物するのに、海外旅行と同じくらい泊りがけの覚悟で観た昔の
観客の気分が味わえました。
歌舞伎座で食べる「歌舞伎揚げ」も、おいしかった。


                        中谷彰宏拝
P.S.
どうせだから、そのまま、幸四郎さん、染五郎さんが出ている国立劇場も、
ついでに行っちゃいますか。