開眼した一打は、ボテボテの凡打だった。
(イチロー選手)
親愛なる君に

イチロー選手が、「開眼した一打」の話を知りました。
それは、ホームランでも、目の覚めるようなクリーンヒットでもないのです。
ボテボテのセカンドゴロでした。
にもかかわらず、打った瞬間、イチロー選手は、「これだ!」と
心に響くものがあったそうです。
探していた体の動きとタイミングの感覚が、
つかめたそうです。
それ以来、もやもやが消えて、
グラウンドに出るのが、楽しくなった。
もちろん、それに連れて、成績もよくなり、
大リーグへ行く決心もついたそうです。
凡打だったからダメなのではなく、
「これだ」と心に響く一打は、
意外に凡打の中に、隠れているのですね。
これは、本人にしか、わからない感覚ですね。

                        中谷彰宏拝
P.S.
君の、失敗しても、ニコニコしているところが好きだよ。