お気に入りは、やっぱり売れてしまう。
(中川家)
親愛なる君に

「お笑い番組、よく見てますね」と言われます。
そう言われると、よく見ています。
最近のお気に入りは、「中川家」です。
自分のお気に入りは、自分だけで知っておきたいんだけど、
やっぱり、売れてしまいました。
小さいほうのお兄さんの、演技とは思えない「おどおどぶり」と、
怒ったような弟の「回転の速さ」は、抜群です。
マンザイなのに、
「おまえは、入ってくんな」と、お兄さんをしかる弟のしゃべりは、
島田洋七・洋八さんとも違う、
また新たなパターンを作り出しました。
深夜番組の「感じるジャッカル」では、
弟は、コントもできる演技派で笑わせてくれます。
「都会のちょっとカッコいい男は、みんなホモだあ。おっかねえ」
と言う田舎青年役も、
「個人タクシーの運転手じゃないぞ」と言うカーディガンの予備校教師役も、
焼肉屋の太ったレズの女役も、笑えた。

                        中谷彰宏拝
P.S.
そのモノマネをして、鼻水を出して笑う君も、好きだよ。