自分の血の中に、大阪を発見してうれしかった。
(『岸和田少年愚連隊/血煙純情篇』)
親愛なる君に

『岸和田少年愚連隊/血煙純情篇』を観た。
久しぶりに、ドキドキした。
血中のDNAが高ぶるのを、感じた。
それは、大阪DNAだった。
原作者の中場利一さんは、僕と同い年なので、
自伝的物語は、まさに僕の少年時代の話でもある。
バイオレンスと笑いとセンチメンタルが、波状攻撃をかける
三池崇史監督は、さすがだった。
テレビで録画したあと、翌日も、その翌日も、観なおした。
同じ映画を3日続けて観たのも、久しぶりだった。
観なおすたびに、発見があった。
東京に出てきて、もう来年で25年になる。
それでも、大阪DNAは、脈々と流れているのが、うれしかった。

                        中谷彰宏拝
P.S.
ほかのシリーズも、全編、一緒に見よう。