歌うことで、大切なことを、いつまでも思い出せる。
(六本木男声合唱団・宇和島コンサート)
親愛なる君に

六本木男声合唱団の仲間と、
宇和島市に、えひめ丸追悼のコンサートに行ってきました。
初代えひめ丸で訓練をした先輩の玉井恭介さんが、
ハワイの記念碑のために詞を書きました。
残念ながら、採用されませんでした。
ところが、ホテルに残されたそのメモが、まちがいで、
団員でコピーライターの眞木準さんの元に届けられた。
それが、キッカケでした。
三枝成彰さんが、その詞に曲『希望海』をつけました。
そういうイキサツも、運命を感じます。
「誰が悪いか」ということより、
「こういうことがあった」ということを、忘れないで、思い出し、
語り継いでいくことが、いちばん大切なことなのです。
思い出すためには、歌がいい。
人が歌を口ずさむ時、そのたびに、大切なことを思い出しているのです。
僕が、本を書いているのも、
書きながら、思い出しているのですね。
そして、その本を読むたびに、大切なことを思い出すことができると、
素敵ですね。

                        中谷彰宏拝
P.S.
僕は、レターを書きながら、いつも君のことを思い出しています。