自由を失ってまで欲しい便利はない。
(国民共通番号制に反対する会)
親愛なる君に

櫻井よしこさんが代表の「国民共通番号制に反対する会」の
銀座での街頭宣伝に参加してきました。
これは、国民全員に11桁の番号がつけられ、
ICカードに、新聞8000ページの情報をインプットされるという法律です。
一見便利のようですが、これは怖い面もあるのです。
どういう借金があるとか、どういう病気があるとか、
どういうアダルトビデオを借りてるとか、
大昔に補導歴があるとか、全部記録されて、
公務員のおじさんに見られてしまうということなのです。
こうなると、事実上、「フライデー」が意味がなくなるということです。
誰もが、「フライデー」くらいの情報を簡単にバラされてしまうということなのです。
プライバシーがないから、「フライデー」が存在しなくなるのです。
誰もが、興信所になれるということなのです。
便利というのは、管理する側からの便利なのです。
プライバシーとは、自由ということなのです。
自由を失ってまで欲しい便利はありません。
「中絶したことがあるから」と、結婚がだめになったりすることもありうるのです。
敗者復活のチャンスを奪う発想が、僕が嫌いな点です。
実は、この法律は、すでに国会を通過してしまって
今年の8月から実施されるのです。
真紀子さんや宗男さんで目をそらされているうちに、
大事なことがどんどん決まってしまうのです。
これが、いちばん怖いことですね。
反対も何も、誰も知らないうちに、こんなことが起こっているのです。

                        中谷彰宏拝
P.S.
どう、思う?