転んでも、感動があるほうがいい。
(アイスダンス)
親愛なる君に

ソルトレーク・オリンピックは、
「審査」というのが、テーマになりました。
先輩審査員と同じ審査をすることが、
後輩審査員の出世にかかわるというのが、
どこの世界にもある現実です。
審査は、テクニックを見るべきものではない。
テクニックなら、誰でも審査できるからです。
本来、芸術点は、「どれだけ、感動を受けたか」が基準になります。
アイスダンスで、転んだからといって、減点するのは、
本来の審査ではありません。
感動が足りなかった時に、減点すべきなのです。
転んでも、感動が伝わるアイスダンスもあります。
テクニックの採点は、かならず減点法になってしまいます。
それって、芸術ではなく、お役所仕事ですよね。

                        中谷彰宏拝
P.S.
君の仕事は、転んでも、感動があるよ。