絵は、ストーブよりも、暖かい。
(Chieさん)
親愛なる君に

Chieさんの個展に行ってきました。
入ってすぐ、感じました。
「なんだか、暑いな……」
その日は、朝から寒い一日でした。
でも、暖房をしている暑さではないのです。
「暖房が、要らないくらいですね」
Chieさんに、その話をすると、笑って言いました。
「さすが、鋭い」
なんと、暖房は、入っていなかったのです。
にもかかわらず、クーラーが要るくらい暖かでした。
その暖かさは、Chieさんの絵から来ていました。
夏になると、
きっと、絵から風が吹いてくるんだろうね。

緑と黄色の絵がありました。
Chieさんは、その絵を描いた時、落ち込んでいたそうです。
紫色や紺色という暗い色の絵の具で描こうとした。
ところが、パレットから紙に映ると、
その色は、緑や黄色の明るい色に変わったのです。
それが、神様からChieさんへの励ましでした。

絵って、不思議だね。

                        中谷彰宏拝
P.S.
ホームページで、Chieさんの絵から、暖かさを感じよう。