自分がターゲットではない本を読むと、得るものがある。
親愛なる君に

本を読んでくれた方からの手紙を読んでいると、
意外な人が、意外な本を読んでいたりして、
驚きと、うれしさを感じます。
北海道釧路の沙央里さんは、
『自分リストラ術』(幻冬舎)を読んで、お手紙をくれました。
沙央里さんは、19歳です。
この本は、リストラにあいそうなおじさんを励ますつもりで
書いたんですが、でも、いいのです。
年齢に関係なく読んでもいいし、
年齢に関係なく読んだほうが、得るものも多いのです。
定年を控えた人が、『大学時代しなければならない50のこと』
を読むと、きっとその人にしかわからないことを発見するでしょう。
中学生の女の子が『恋愛女王』(総合法令出版)を読んでいいし、
大きな子供のいる奥さんが『みっともない恋をしよう』を読んでもいいのです。
ちなみに、僕は、子供の頃、
石原慎太郎さんの『スパルタ教育』や『息子をサラリーマンにしない方法』を
熟読してました。
『面接の達人』も、本当は、面接官向けに書いた本だったのです。
年齢だけじゃなく、自分がターゲットではない本を読むと、
得るものが大きいですね。

                        中谷彰宏拝
P.S.
君の本の選び方も、好きだよ。