セックスの話ができる友達がいることは、ハッピーだ。
(『セックス・アンド・ザ・シティ』)
親愛なる君に

僕は、アメリカのTVドラマが大好きだ。
最近のお気に入りは、『セックス・アンド・ザ・シティ』だ。
仲良しのいい女4人によるセックス・トレンディ・ドラマだ。
トレンディドラマと言うと、日本では絵空事ということになるけど、
アメリカでは、雑誌のコラムのようにリアルだ。
そもそも、アメリカのコラムは、社説というより、
実話を元にした短編小説に近い。
「どうして男はモデルが好きか?」とか、
「3Pくらい、一度は経験してみたほうがいいか?」といった、
ホンネの疑問が、どんどん取り上げられて、
小説よりリアルで、雑誌よりドラマチックな物語だ。
二枚目なのに、いつも股間を触っている男など、
出てくる男が、カッコいいんだけど、ちょっとヘンな男ばかり。
そこが、カッコいい男とヘンな男が
くっきり分かれている日本のドラマと違うところだ。
セックスの話のできる友達がいることは、ラッキーなことだ。
このドラマを見ていると、まるで友達と
セックスの話をしているような気がしてくる。
HBOお得意のきわどいセリフやベッドシーンが多いので、
『アリーMYラブ』で当てたNHKも、放送できなかったんだろうね。
2001年エミー賞、2002年ゴールデングローブ賞を
授与したアメリカTV界は、さすが懐が深い。
舞台になる実在のレストランやパーティやブランドが、オシャレで
ライフスタイルの勉強にもなる。

                        中谷彰宏拝
P.S.
君が、股間をいつも触る男にバカ受けしているところも、好きです。