著作500冊は、作家ではなく、読んでくれた人の記録。
(さだまさし さん)
親愛なる君に

さだまさし さんのコンサートが、3月21日で、
なんと3000回。
コンサートの3000回は、並大抵のことではない。
1年に100回でも、30年。
1年に50回なら、60年かかる。
何周年というなら、じっとしていてもできるけど、
3000回は、コツコツ続けなければできないから、やっぱり凄い。
さださん、曰く。

〈ほめるべきだな。お客さんを〉

〈コンサートだけは、自分ひとりがやりたい、
と思ったって、出来ることではない。
お客さんが来てくれるから成立するのだ〉

〈この記録はそのままお客さん自身の記録なのだ〉

そうか、そうだったのだ。
僕の本も、まもなく500冊になる。
これは、書いた人の記録ではなく、
読んでくれた人の記録だったんだ。
読んでくれる人がいなければ、
出版社の人も、赤字になってまで出してはくれない。
またひとつ、さださんに教えられました。

                        中谷彰宏拝
P.S.
これからも、よろしくお願いします。