本には「隠しメッセージ」が、こっそり書かれている。
親愛なる君に

「あの本に書かれたことは、私の手紙に対する答えですね?」
というお手紙を、よくいただきます。
すべてのお手紙に返事を書ききれないので、
僕は、本を通して返事を書いています。
本は、僕にとっての日記であり、手紙なのです。
恋愛のことについての質問が、
そのときたまたま書いていたビジネスの本の中に、
書かれていることもあります。
ジャンルに限らず、本を読めば、
最近、何にはまっているかが、はっきりわかるという意味では、
日記ですね。
そう考えると、伝言版みたいな気もします。
漫画家は、欄外に、ストーリーとは関係ないプライベートなメッセージを
入れたりしますね。
それと似ています。
そういうことを探すことも、本を読む楽しみですね。

                        中谷彰宏拝
P.S.
君への「隠しメッセージ」、見つけたかな。