普通の人がテンションが上がる時、最も魅力的になる。
(イッセ―尾形さん)
親愛なる君に

イッセ―尾形さんの新作展を、観てきました。
イッセ―さんのお芝居を観ると、いつも発見があります。
イッセ―さんのお芝居に出てくる登場人物は、
みんな普通の人なんですが、
普通の人が、ちょっとテンションが上がっている瞬間なのです。
年中テンションが高いわけではないんですが、
ある瞬間だけ、テンションが上がる時があります。
その時、最もその人らしさが出てしまうのです。
「50歳の花嫁」も「豪邸に招かれたオヤジ」も
「ローマに来たシーザーファン」も「遺跡に石器を埋めようとするバイト」も
「民族音楽を翻訳する人類学者」も、
みんな静かにテンションが上がっています。
初めてNHKテレビに出て、静かにテンションが上がっている
大学教授を見ると、これってイッセーさんが変装してやっているんじゃないかと、
つい最後まで、見てしまいます。

                        中谷彰宏拝
P.S.
君のテンションの上がっているところも、好きだよ。