神様と君のプロバイダーになろう。
親愛なる君に

「どうすれば、あんなにたくさん、本が書けるんですか?」
と、よく聞かれます。
僕は、考えながら、書いていません。
考えるというより、感じながら書いているのです。
別の言い方をすると、「聴きながら」書いているのです。
神様と君との間のコミュニケーションは、
いつもはうまくいっているのに、
ときどきうまくいかない時があります。
ノイズが入って、電波が途切れることもあります。
場所によっては、圏外になることもあります。
嵐の中では、自分の声でも、聞き取りにくいこともあります。
そんな時、神様の声を君に伝え、
君の声を神様に伝えていくのが、
僕の「書く」ということなのです。
神様と君の間のプロバイダーみたいなものです。
「書く」ということは、「聴く」ということなのですね。
僕が書いていることは、君が書いていることなんだね。

                        中谷彰宏拝
P.S.
僕の日記は、君の日記です。